雑学 〜シニア情報生活アドバイザー認定について〜

シニア情報生活アドバイザー認定について

財団法人ニューメディア開発協会が
「メロウ・ソサエティ構想」を受け継ぐ


 今から12年前、当時の通商産業省(現 経済産業省)がやがてくる高齢社会を見越して、提唱されたのが「メロウ・ソサエティ構想」で、急速な高齢化に対応して、ゆとり豊かで活力のある高齢社会の創造を目指し情報・通信などの活用によって、高齢者の積極的な社会参加を実現しようとするものです。

 平成2年に「メロウ・ソサエティ・フォーラム」(会長:石井威望東京大学名誉教授)が設立され活動を展開されたが、平成14年4月より、 財団法人ニューメディア開発協会(経済産業省の外郭団体)がメロウ・ソサエティ・フォーラムの事業を受け継いで推進している。

メロウ・ソサエティ構想の一つに
「シニア情報生活アドバイザー制度」の推進がある


 シニアの方がパソコンやインターネットを活用して、より楽しく、活動的な生活を送れるようになることを目指した制度で、 そのシニアの方にパソコンやネットワークを用いて生活を楽しくする方法やパソコンやネットワークを社会参加に役立てる方法を教える「シニア情報生活アドバイザー」を養成する。

1.アドバイザー事務局

 アドバイザー事務局は、財団法人ニューメディア開発協会が担当し、
主に次の事項について支援している。

  • 制度の広報・宣伝
  • カリキュラム、教材の制作
  • 養成講座実施団体の支援
  • 認定試験の立会いおよび合否の判定
  • 認定証の発行
  • アドバイザーの活動機会拡大支援
  • アドバイザー名簿の管理 など

2.養成講座実施団体

 アドバイザーの養成講座は、財団法人ニューメディア開発協会が、全国から募集した75の協力団体などに委託している。協力団体は、民間のパソコン学習サークル、地方自治体、社会福祉協議会などを想定している。
 主に、次の事項を担当している。

  • 養成講座の実施
  • 受講料・教材費等の徴収
  • 合格者の登録手続き
  • 合格者に認定証の授与
  • アドバイザー活動機会の開拓 など

3.シニア情報生活アドバイザー認定をもらうには

  • 「シニア情報生活アドバイザー養成講座」を受講すること。
  • 講座の最終日に実技・筆記・発表の試験に合格しなければならない。
  • 合格すると事務局にアドバイザーとして登録され、「認定証」が発行される。
  • 登録の有効期限は、認定書が発行された翌々年度の年度末で、登録の更新は、有効期限が到来する年度に行われる更新研修に出主席する必要がある。

4.アドバイザーの活動

 アドバイザーは、パソコン・インターネットの講習会やパソコン学習サークルの講師、地域情報化に関連したボランティア活動、あるいはパソコン操作やインターネット活用のための訪問サポートなどの活動を行う。
 アドバイザーは、平成17年4月現在、1800人いるそうです。

シニア情報生活アドバイザー養成講座について

 養成講座の受講資格は、以下の通りです。

  • 概ね50歳以上であること。
  • パソコンを利用して、電子メールの送受信を日常的に行っていること。
  • 日常的にパソコンを活用していること。 

 私は、NPO自立化(相互)支援ネットワーク(IDN Inter-Depending Network)に講座の申し込みをした。 そのときの講座の概要を記す。

講座日程
 毎週土曜日で、1講義3時間。8講義を5週間(5日間)受講した。
  講義の概要は次のとおりです。

  第1講義 イントロダクション
    1.シニア情報生活アドバイザー制度とは
    2.ニューメディア開発協会とは
    3.いろいろパソコン活用方法
  第2講義 パソコン操作の基礎
    1.パソコン操作の基礎に必要なもの
    2.いろいろな設定
    3.キーボードの操作
    4.ウィンドウの操作
    5.ファイルとフォルダの操作
    6.さまざまなトラブルへの対応
  第3講義 インターネットの利用
    1.インターネットの仕組みとできること
    2.インターネット接続と準備
    3.電子メールの利用方法
    4.Web(ホームページ)の利用方法
    5.インターネット利用にあたっての留意事項
  第4講義 講義案を作成しよう
    1.講義案作成するための事前準備
    2.教える項目を書き出す
    3.優先順位をつける
    4.講義案をまとめる
    5.教材つくりのヒント
  第5講義 講師を体験してみよう
    1.講師を体験する
    2.講師としての振る舞い方
    3.講師をするときの心構えと基礎知識
   第6講義 いろいろな活動のための基礎知識
    1.サポート活動の概要
    2.遠隔サポートの実際
    3.対面サポートの心構え
  第7講義 活用方法を考えよう
  1.パソコンの活用方法
  2.趣味や関心をいかしたパソコン活用
  3.パソコン活用のアドバイスとプレゼンテーション(発表)の方法
  第8講義 認定試験
  1.実技(45分間)
   ・テキストで文の入力とペイントで作画する。
   ・インターネットがダイヤルアップ接続できるように設定する。
   ・メールが送受信できるように設定し、テキストとペイントの
    2つのファイルを添付して送信する。 
  2.筆記試験(1時間)
   ・20問題。選択方式と記入方式がある。
  3.発表(12分間)      
   ・シニアがパソコンに興味を持つような題材を考え、発表する。
   ・財団法人ニューメディア開発協会の担当者が認定試験に立会う。


 シニア情報生活アドバイザー認定試験に合格したから、と言って直ぐにご利益があるわけでもない。 しかし、総務省の調査によると2003年末のインターネット利用者は7730万人で全人口の60%。 60歳以上のインターネット利用者は2001年末の11%から22%に倍増しているそうだ(2005年5月毎日新聞より)。
しかしながら、パソコンに苦手意識を持つシニアは少なくない。こんなシニアのために、シニア同士でパソコンを教える機会が増えるのは間違いない。 こんなときに「認定証」をもっていれば、お手伝いができると思う。
皆さんも「シニア情報生活アドバイザー認定試験」に挑戦したらいかかでしょう。

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