VistaPE を作るために
2007年8月に「LiveCD『VistaPE』を作る手順」と題して「やさしい講座第32回」で、まとめた。私は、2008年2月頃にWindowsXP
から Vista にアップグレードしたので、現在の状態をバックアップして、復旧する手段を考えた。
「VistaPE」に、システムドライブをバックアップする「DriveImage XML」を組み込んで、「VistaPE」のCD/DVD からパソコンを起動して、バックアップしたデータをリストアをする。
2008年10月に、この作成手順を、「やさしい講座第32回」のタイトルを「リストア用「VistaPE」CDを作る」に変えて、リニュアルした。
それから、約2年が経つ、私もWindows Vista を手に入れた。またしても、バックアップに挑戦することにした。今度は、システムを確実にイメージバックアップする「EASEUS
Todo Backup」を「VistaPE」に組み込み、Vistaで作成することにした。
今までは、VisataPE を完成させることばかりに夢中になっていたので、ここで、一度整理することにした。先ずは、「VistaPE」とは、から始まる。
■VistaPEとは
HDDにOS(WindowsXPやWindows Vistaなど)がインストールされていなくても、VistaPEが格納されているUSBメモリ(またはCD)からWindows(パソコン)を立ち上げて作業することができます。もちろんUSBメモリ(またはCD)に収まる程度のサイズのOSですので、常時使用できるほどの機能・操作快適性は持ち合わせていません。
メインのOSが起動できないトラブル時のデータ復旧等に活用できるものです。
私は、この程度しか理解していなかったが、どうやら、WindowsXPやWindows VistaなどのOSに操作を近づけたりということを目指した有志のプロジェクトがあり、そこで開発した機能をスクリプトとして、配布しているそうです。そのプロジェクト名が「VistaPE」です。
そのプロジュエクトが配布するスクリプトをダウンロードして、自分好みの「VistaPE」を作ることができるアプリケーションが、「WinBuilder」 です。
■VistaPEを作成するには
VistaPEを作成するには、次のソフトが必要です。
- もちろん、WinBuilderのインストール
- そして、VistaのインストールDVD、または、Windows AIKのインストールが必要。
◆VistaのインストールDVDは持っている人が少ない。
◆WinBuilder の最新版は現在 WinBuilder 080 である。この版数では、VistaのインストールDVDは、使えないようである。私が使い方を知らないのか、エラーが発生する。
そこで、Windows AIKを使うことになるが、次のソフトも必要になる。(Vista以降のOSでは初期状態で標準導入済み)
◆MSXML 6.0や.NET Framework 2.0 ランタイムをインストールすることが必要になる。
◆Explorerを組み込むことができない、などの制限が生じる。 (VistaインストールDVDを要求するスクリプトは使えないことだと思う。)
ようするに、英語版のVistaPE を作るのならば、最新のWinBilder と Windows AIKをインストールすればよいのではないかと思う。
ところで、すぐれものが現れた!
1) VistaインストールDVDもWindows AIKのインストールもいらない。
2) Windows AIKがいらないということは、MSXML 6.0や.NET Framework 2.0ランタイムもいらない。
3) 代わりに、Windows Server 2008 評価版を使うという。
4) 但し、WinBuild は、安定した WinBilder 076 を使用するという。
この3)と4)で、日本語入力やExplorer そして Internet Explorer を取り込むことができる、と言っている。 - その他に、解凍ソフトや仮想CD/DVD作成ソトが必要である。
これらのソフトを使って、作成手順を詳しく記述している。そのWebは、「VistaPEを簡単に作ろう」である。是非、一読されたし。
Windows Server 2008 評価版のダウンロードから、WinBuilderの設定方法、スクリプトの修正したファイルの用意から格納方法まで、親切に記述している。
問題は、WinBilder 076の入手方法だ。どこで、ダウンロードができるかだ。
私は、月刊誌「PCJapn 2009.6号」に添付されているCD-ROMで見つけることができた。
■VirtualBox が便利です
このソフトがあれば、VistaPEをCD/DVDに作らなくても、目的のソフトの動作確認ができます。その後、CD/DVDを作成すると効率がよろしいです。
また、VistaPE に限らず、新しいソフトをこの仮想パソコンで展開すれば、パソコン本体が障害を受けることが少なくなります。インストール手順は、こちらをご覧ください。
■「EASEUS Todo Backup」のスクリプトを探す
上記の作成手順を参考にして、システムを確実にイメージバックアップする「EASEUS Todo Backup」を「VistaPE」に組み込み、Vistaで作成することに挑戦する。しかし、「EASEUS Todo Backup」を「VistaPE」に組み入れるには、スクリプトが必要だ。Webで検索すると、「Boot Land」ページにあったが、組み込んでみたがエラーになる。
何処かにないかといろいろ探した結果、月刊誌「PCJapn 2009.11号」に、「システムを確実にイメージバックアップ&復旧する方法」の記事で「組み込み用のスクリプトはPCJのWebサイトからダウンロードできる」とあることを見つけた。しかし、「PCJapn」は、2010年3月号をもって休刊となっている。また、Webで検索しても。「SoftBank
Creative メディアビレッジ」ページが開くが、スクリプトは見当たらない。
折角記事を見つけたのに、スクリプトをダウンロードできない。諦めかけたが、SoftoBank Creative のページの「pcjapan雑誌」の「質問・投稿コーナー」に、質問してみた。2〜3日経って、スクリプトファイルが添付されたメールが届いた。感激!感激!
ソフトバンク クリエイティブ株式会社のWeb担当者にお礼を申し上げます。
皆さん、諦めないで挑戦することが、よろしいようです。
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