寄稿 〜矢野さんのニュージランドで1人トレッキングの旅-1

矢野さんのニュージランドで1人トレッキングの旅-1

Mount Cook Hooker Valley (2002.2.2)

  矢野弓之介さんの旅行記を紹介します。
 矢野さんの許可をもらって、メールを紹介しました。その後、矢野さんから写真がないと面白くない。と言ってWordで整理された旅行記を添付で送ってきた。早速、html にコピーして登録した。マントクックの素晴らしさ!!。私もこのように見たかった。それに、矢野さんの満足そうな顔を見てください。引き続き、ご覧ください。

Mount Cook Hooker Valley (2002.2.2)

 2月2日(土) 朝6時30分起床、昨夜は雨が降ったが、外を眺めると周辺の山々は厚い雲に覆われている。早速キッチンに行くと、まだ誰も起きてこないので電灯も点いておらず薄暗い。こちらの夏は夜10時近くまで明るいせいか、全般的に朝起きるのは遅いようである。大体8時前に出発するようなトレッカーはまずいない。テルモスに紅茶を作っていると管理人が起きてきた。今日の予定はHooker Val Lake まで入り Hooker Hut を往復して来ることである。7時40分に YHA を出る。

 夏とはいえ気温はかなり低く10度以下であろうか、網シャツに半袖のポロシャツでは少々寒い感じがする。道路をゆっくりと登っていくと12-3分で Hermitage についた。ここの 2階のテラスでサンドィッチとコーヒーで朝食、NZ$6.50、ついでに Kit Kat と Snickers を行動食用に購入する、NZ$3.00。まだ曇っており Mount Cook は全く見えない。 Hermitage の前には団体客用の観光バスが何台か止まっており、日本人の観光客も何人か見かける。ゴアテックスのウィンドヤッケなどを着込んでものものしい出でたちである。トレッキングに出掛ける日本人のグループがガイドに連れられて出発する。みなウィンドヤッケにスパッツを付けトレッキングストックを持っている。半袖ポロシャツの私を異邦人のように眺めて通る。

 8時過ぎに Hermitage を出発、道路を行かずに Kea Point Track に入る。途中から草むらを通り Foliage Hill の下の Thar Lodge の方に入る。ここで一寸休み8時30分に出発する。キャンプ場を通過し、Alpine Memory の下を抜けると Hooker Valley が見えてきた。

 しかし山の中腹から上は厚い雲に覆われていて何も見えない。第1の橋が見えてきた。
第1の橋を8時50分に渡るが、水量は思ったほどはない。
    
Mount Cook YHA Hermitage
    
Thar Lodge Hooker Valley 第1の橋

  Hooker Valley の右側の路をゆっくりと登っていくと第2の橋が見えてきた。路は川の崖を縫うように登っていく。9時15分に第2の橋を渡り、橋桁のところで小休止する。更に緩く登っていくと日本の山小屋のような Shelter が見えてきた。すぐ横をノースリーブの若い女性が追抜いて行った。十数分歩くと Hooker Lake が見えてきた。9時50分 Hooker Lake に到着、Heritage から時間は掛からなかった。ここで 追抜いていった女性に出会った。Diana さんは、イギリスの住んでいるが今はチリーに住んでおり、オーストラリアを 1ケ月ほど旅行した後、ニュージーランドにやってきたとのこと。写真を撮りEメールで送ることを約束して別れる。

 Hooker Lake には Hooker 氷河から欠け落ちた氷が浮かんでいる。Hooker Hut への標識があり「雪崩のためトレールが変わり、Hooker Lake ほど進んでから モレーンに取り付く、登山経験者のみ、ヘルメット着用」 とあった。Hooker Lake の西岸を登って行くと最初の沢に阻まれる。結構水量があり渡渉点を探す内にかなり上まで登って来てしまった。
Hooker Valley の Shelter Hooker Lake の氷
Diana と 第1の沢 上部から見えた滝

  渡渉するとかすかに踏み後のようなトレールがある。遠くに滝が見えてきた。今まで曇っていたが少しずつ青空が見え出してきた。小さなモレーンを越えて降って行くと草原の上にトレールを見付ける。その路を登って行くと「 Avalanche Zone, Route ahead can behazardous. Only at the signposted safe zone」の立札を発見する。何の植物かかなり大きく刺の多い草木が沢山ある。刺がニッカーの靴下を通して脛を刺して痛い。

 鉄のポールを探しながら不明瞭なトレールを辿り、登って行くと滝が見えてきた。路はそちらの方に向っているので、この路はひょっとすると滝の方に行く路かと考える。何時の間にか空は晴れ上がり目の前に Mount Cook が見えてきた。路は滝の手前で消えてしまい、下の方をよく見るとそこにトレールが見える。例の刺のある草に注意しながらそこに辿り着くと、路は明らかに Hooker Valley の奥へ向っている。しかし既に12 時を過ぎている。13時近くに第3の沢に出合う。谷が深く簡単に渡れそうにないが、その谷の向こうのモレーンの陰に Hooker Hut があるように思われる。この谷を越えるためには沢に沿ってかなり登る必要がありそうであるが、逆に Hooker Lake の最奥に来ているのでそこから Hooker 氷河に降りてしまう以外に路はなさそうにも思う。しかし、Mount Cook の写真を撮るにはこの場所が最適である。ここで昼食をとり写真を撮ることにし、ハッセルブラードにシュナイダーのズームレンズをセットする。 Hooker Lake まではトレッカーが登ってくるが、それより上には誰も来ないので非常に静かである。岩の上に三脚を据えてMount Cook を心いくまで眺め、写真を撮った。
第2の沢の渡渉点 Avalanche Zone の立札、草は Giant Spaniard
Hooker Hut へのトレール Hooker Hut はモレーンの
向こう側か
Mount Cook Mount Cook (写真拡大)

  しかし夕陽のあたる Mount Cook の写真を撮るためには、ここで9時半ころまで頑張らなければならならない。その時間までいると完全に日が暮れマウント・クックの村に帰れなくなってしまう。 15時過ぎに帰途につく。

 トレールを辿って簡単に Hooker Lake への降りの場所まできたが、急なモレーンの上部で路が消えてしまっている。すぐ向こうの Hooker Lake にはトレッカーの姿が見える。エイとばかりにモレーンを一気に滑り降りる。しかし最後の沢の渡渉点がなかなかなかったが、湖近くの比較的に流れのゆるい個所を飛び石づたいに渡ることができた。 16時10分、今朝着いた Hooker Lake の取っ付きに戻ることができた。16時25分に Hooker Lake を出発、16時50分第2の橋、ここでHooker Valley を眺めて休憩、また写真を撮る。17時10分に出発、来るときに寄らなかった Alpine Memory に立寄り17時55分キャンプ場。 Hermitage のカフェーのビールがちらつく。確か 18時か19時頃の閉店と思い一気に飛ばす。18時20分に到着したが既に閉店しており、ホテルのバーでビールを飲むと一気に疲れが出てきた。いい心持で坂道を下り YHA には18時45分に帰着した。

 明日は早朝クイーンズタウンに移動するので、レトルト米とカレーの夕食をとり、シャワーを浴びて就寝する。
 
Mount Cook Alpine Memory Mount Cook Alpine Guides


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